白えびコロッケ 10個入り

白えびが入ったコロッケを作ってほしい

白えびコロッケが誕生したのは、白えびが獲れる岩瀬のお祭りで「白えびが入ったコロッケを作ってほしい」という話から始まる。えびの殻に旨み成分があるのだが、殻が口に残ると食べにくい。白えびの加工や処理に苦労しながら様々な試作を重ね、ようやく完成した。通常のコロッケに比べて3倍の手間がかかっているそうで、最初は量産をしていなかった。だが、富山のものを使った商品を展開したいと思い、各スーパーへPRするようになる。

富山の白えびが、ひょっこり顔を出した

地元の素材で富山をアピールする

”白えび”という地元の素材を通じて、富山をアピールする。白いえびはエビではないと言われたこともあったが、富山の観光課から白えびのポスターをもらうなどして、売り場に展示をした。富山県を前面に推し出すことで、地方のブランド化に努めた。今ではすっかり「白えび=富山」というイメージがついたのではないだろうか。白えびコロッケという富山らしい商品は、県外のスーパーにも展開され、人気を博している。

黄金色に揚げられていく、白えびコロッケ
揚げたての熱々コロッケ

自分の子供に食べさせられない商品は作らない

旭食品では「安心・安全・健康・地産」をモットーに、4大添加物(化学調味料・合成着色料・人工甘味料・保存料)を使用していない。自身の健康にも気を遣う伊藤社長は、「小学校や中学校までの食事や運動が、その後の基礎体力に大きく関わってくる」と話す。自分の子供に安心して食べさせられる食品づくりを理念とし、食材選びにもこだわっている。地元や国産のものを使い、身体にやさしい味を提供する姿勢は、今まさに求められていると思う。

安心・安全の食材で作られている
お話してくださった、伊藤社長

常にブラッシュアップを重ねていく

「ちゃんとエビが入っているね」「エビがたくさん入って美味しい」といった声を寄せられることも多いが、商品のブラッシュアップは常に心がけている。製造効率を上げるための施策やパン粉の食感を変えるなど、クオリティの向上は欠かさない。伊藤社長に白えびコロッケのおすすめの食べ方を聞くと、「ソースや醤油もいいけれど、好きなドレッシングをかけて食べてみて」と言われた。たしかに、白えびの味が引き立つ。白えびコロッケの新しい食べ方をお試しあれ。

ソース代わりにドレッシング、好きなものをかけて

実際に商品が味わえるお店へ

旭食品のブランド商品を味わえるお店が、8号線沿いにある。『とんかつ旭屋』(富山市水橋下砂子坂754-1)では、揚げ物や洋食などをメインにした定食がリーズナブルにいただける。白えびコロッケの定食はもちろん、単品売り(1個・5個・10個)も揃う。冷凍と揚げた状態での値段は変わらないので、ぜひ気軽に利用したい。幹線道路の近くにあることから、観光客も訪れることが多いそう。こだわりの一品を頬張れば、心も身体も満たされるはず。

『とんかつ旭屋』の店内
店長さんが心を込めて、料理を提供する