とやまものセット

先代からのこだわりを守り続ける、とやまの味

富山には数多くの海の幸があり、その中でも有名なものの一つが「ホタルイカ」。日本中でも富山湾の滑川付近に集まり、シーズンの春先にはスーパーなどで見かけることも多い。生のものは春にしか食べられないが、沖漬けであれば年中楽しむことができる。食べやすいようにと、ホタルイカの目玉を取り除く作業を手仕事でするのは、先代からのこだわり。醤油やみりんを加え、海洋深層水に仕込むといった味付けもずっと守り続けている。

冷凍したものを半解凍にして、一斉に作業する
一つずつ手作業で、目玉を取り除いていく

リピーターも多い、県内外で喜ばれる商品づくり

ホタルイカは滑川を中心に富山湾で獲れたものを使用することが多く、調味料やパッケージも富山の業者さんにお願いしている。定番の沖漬けは、白と青のパッケージが目印になっていることから、長年変えていないそう。富山湾のホタルイカのみを使用したプレミアムの沖漬けもあり、特製醤油をブレンドしたまろやかな味わいは、女性でも食べやすいように作られた。ワインにも合うといった喜びの声が寄せられている。

醤油やみりんなど、味付けはほとんど変えていない

時代に合わせて、1年に1回は新商品をつくる姿勢

良いものをお客様に届けるという方針は、毎年の新商品づくりにも表れている。白エビの姿干しをくんせい風味にしたり、白トリュフオイルで味付けしたりなど、新しい楽しみ方を提案。さまざまなお酒との相性もよく、ちょっとした高級感も味わえる。コロナ禍の影響で試食ができないことが増え、手にとってもらえるようなパッケージへのこだわりにも力が入る。選ばれる商品を目指して、真剣に向き合うモノづくりはどれも妥協しない。

ワインと一緒に白エビを楽しむ
お話してくださった、川村社長

海の幸を味わう、アレンジはいろいろ

「ホタルイカの沖漬け」は、そのまま食べるというイメージがあるが、大根おろしと一緒にお刺身感覚で食べるのもおすすめ。温かいごはんの上にのせたり、握りの上にのせてお寿司のようにしたりなど、少しの工夫で日々の食卓が華やかになる。ホタルイカも白エビもおつまみとして、日本酒やビール、ワインとの相性は言うまでもなく、晩酌の時間を楽しいものにしてくれるはず。今日はどの組み合わせでいただこうか、悩ましい。

温かいごはんの上に、ホタルイカをのせて
好きなお酒と合わせて、お刺身感覚でいただこう

栄えある受賞は、信頼の積み重ねから

「ほたるいか沖漬 樽仕込み」はモンドセレクション金賞を8年連続受賞、「プレミアム ほたるいか沖漬け」は農林水産大臣賞を受賞している。毎年プレッシャーに感じることもあるそうだが、富山のホタルイカで美味しいものを作るという真摯な取り組みが、実を結んでいると思う。その信頼の積み重ねが、『川村水産』のブランドイメージを高めているのだろう。先代の味を受け継ぎながら、これからもお客様に喜んでもらえるものを作り続ける。

昔からあるものを活かしつつ、時代に合わせて新しいものを手がける