洗濯用洗剤と洗濯用漂白剤

「衣」から伝える「豊かさ」

「衣食住」。私たちの生活の基盤であり、その一つひとつが私たちの暮らしを支えている。今年で64年目を迎える『くまの洗濯堂』は、砺波市でクリーニング店として1959年に熊野鉄浩氏が開業。飲食店や工務店など、当時「食」と「住」が満たされつつあった砺波市で、「衣」を通して人々の暮らしを豊かにしていきたいという想いからスタートした。その想いは現在の代表である熊野智浩さん、クリーニング師として支える熊野皓太さんと3代にわたって受け継がれており、原点として更なる豊かさを追求する指針となり続けている。

創業から64年、当時から続くお付き合いも少なくない
繊細な衣類がいたまないよう基本は手洗い。洗剤の量も素材や状態をみて調節する
3代目の皓太さんは左右の手で異なる機械を使う特殊シミ抜きの技術を扱う

培ってきた知識と技術で向き合う

『くまの洗濯堂』ではお預かりした品物をただ洗うだけではない。初めてその品物を手に取ったときの状態、最大限新品のようにすることを目的としている。創業当時から続く「集配」の伝統を守りつつ、その場で衣服の状態を細かにヒアリングする。もちろん、直接来店された場合も同様である。持ち込まれる品物は高級ブランドから古着や制服、種類もシャツやニットなど素材もデザインも様々。シミ抜きの流派の一つである不入流師範免許を持つ皓太さんをはじめ、メンテナンスから洗い、仕上げのアイロンに至るまで、長年培ってきた知識と技術はまさに職人技である。

作業工程や使用する洗剤も衣類によって様々
抜けてしまった色を戻す作業。必要な色は一から作り、調整を繰り返しながら合わせていく
同じアイロンでも素材によって使い方が異なるため、確かな技術が必要となる
シャツやワンピースなど、丸みをキレイに出すための整形機
使い込まれているプレス機。病院の制服なども取り扱う

プロフェッショナルとしての新たな提案

人々の生活がガラリと変化した令和。『くまの洗濯堂』でも、衣類を通しての「豊かな暮らし」を追及する機会となった。「自分たちが使っている洗剤や漂白剤をご家庭でも使っていただきたい」と、現場で実際に使用しているものを家庭でも使いやすいランドリーアイテムとして開発。衣類を傷めないことはもちろん、肌に害を与えないこと、余計な香りを加えないことなど、本当に必要なものだけが厳選されている。暮らしに欠かすことのできない「洗濯」という時間を有意義に、そして豊かにしたいという、クリーニングのプロフェッショナルが辿り着いた新しいカタチだ。

現場では20種類近くの洗剤や加工剤を使い分ける
シンプルなパッケージは無駄のない豊かさを表現

衣類にも人肌にも優しいランドリーアイテム

『くまの洗濯堂』の「洗濯用洗剤」はおしゃれ着なども洗えるほか、シミ抜きとしても効果は抜群。ドレッシングなどの油汚れや襟袖の黄ばみなど、洗濯時に頭を抱える悩みにも応えてくれる。また、リキッドとパウダーがセットになっている「洗濯用漂白剤」は、完全にお店と同じ仕様で開発。天然柑橘系の成分を使用して活性酸素を放出させる『くまの洗濯堂』独自の漂白剤となっている。室内干しによる生乾きの匂いなど、洗濯後のニオイが気になる時にもおすすめだ。どちらも柔軟剤を必要とせず、化学系香料を使わないことで敏感肌の人でも安心して使うことができる。

シミ抜きの際は汚れ部分に洗剤を垂らし、歯ブラシなどで軽くたたく
パウダーをお湯で溶きリキッドと触れ合わせることで発泡、漂白効果が生まれる
蛍光染料や合成香料などは使っていないため、環境にも優しい

変わらない原点のもと、進化を続ける

ロゴマークの一新など、今後リブランディングとともに店舗をリニューアルすることが決まっている『くまの洗濯堂』。『くまの洗濯堂』が目指してきた想いも「WHITE to WHITE」という言葉として掲げられた。環境にも配慮し、リニューアル後はランドリーアイテムのボトルをお店に持ってきてもらう量り売りも検討しているという。家庭での洗濯をより良くするポイントや衣類の保管方法を伝えるワークショップも始まった。「変わらない原点があるからこそ、これからも進化していくことができる」と、皓太さん。より豊かな暮らしを追求して『くまの洗濯堂』は進み続ける。

東京の有名クリーニング店へ技術やホスピタリティを学びに行くこともある
「追求する気持ちを持ち続けたい」と話す智浩さんと皓太さん