ものづくりの精神が息づく現場から
『富山プレート』は、アルミやアクリル製の銘板、薄板や非鉄金属への印字・超微細加工、レーザーエッチング・マーキングといった、特殊技術を生かした加工を得意とする会社だ。代表取締役の西島ことぎさんは、リーマンショックの影響で、国内の銘板屋の廃業が相次いだころの2011年に就任した。「当時からネット受注をしていたこと、多くの産業でロボットが活躍し、工場が無人化するなかでも銘板の需要が存在していたことが今日につながっている」と話す。代表就任を機に、新規事業の必要性を強く感じるようになったという。
可能性を広げる新ブランド「プレートピクニック」
新規事業を模索するなか、とある展示会で紙の印刷・加工をしている会社の「空気の器」に出合った。「自社の技術を生かした製品を作っておられることに感動しました」と西島社長。その企画・プロデュースを手がけた萩原修さんへ依頼し、『富山プレート』ならではの新ブランドを立ち上げることにした。新ブランドは「プレートピクニック」と名付けた。建築家やデザイナーとコラボして、金属や非鉄金属、アクリルなど多彩な素材を扱い、エッチング(印刷)によって着色したり特殊機械で薄い金属を細く切ったりと、自社の技術力を発揮できる日常で愛されるものを考えた。
繊細なチャームがかみ合うネックレス
「プレートピクニック」は、3つの商品展開から始まった。0.1㎜の厚さもない薄く軽いディスクが、木の台の上でゆらゆらと揺れながら南北を指す「compass disk」と、シンプルな2つのパーツを組み合わせて鳥のシルエットになる「BIRD MIRROR」。これらのインテリアに加えて、アパレルラインとして『Linked accessories』というネックレスがある。薄い精密金属専用のレーザーカット技術を使ったネックレスは、大小2つのモチーフがあり、小さい方に入ったスリットを通すことで付け外しができるようになっている。
形によって、時間によって表情が変わる楽しみ
アクセサリーのデザインには、高岡市の『大寺幸八郎商店』の大寺桂さんが携わった。形は「半円」「三角」「四角」の3種類。大きさの違う2つが交差していることで、着けているときにモチーフが横になったり縦になったり、見た目が変わる楽しみがある。「ショート」サイズは、チョーカーのように首にぴったりと付けられて首元のアクセントになり、「ロング」サイズは、首の詰まった服を着ているときにも合わせやすい。
身体にやさしく、ここちよい着用感が人気
デザインの美しさと機能性が両立されているのも、緻密なカッティング技術の賜物だ。素材は、もともと医療器具にも使われる極めてアレルギー性の低いサージカルステンレスを採用している。重さが3gしかなく、ネックレスをすると肩が凝るという人も、ストレスなく着けられる。また、着脱部分がチャーム側にあるのも特徴で、手を後ろに回さずに着脱できる。スリットは0.5㎜しかないためいつの間にか外れる心配はない。万人に馴染む商品だからこそ、プレゼントにも相性がよい。
[お取扱いのご注意]
●本製品はサージカルステンレス(SUS316L)を使用していますが、万一、肌に異常を感じた場合は使用をおやめください。
●モチーフをジョイントする際には、モチーフを横にしてスリットに差し込んでください。
●ジョイントする際にモチーフに多少の歪みが発生する場合があります。その際は指などで優しく形を補正してください。
●チェーンがからまることがあります。無理な力を加えるとチェーンの破損に繋がりますので、ご注意ください。
●使用後は汗や皮脂を拭き取るか水洗いをして水分を拭き取り、直射日光を避けて保管してください。汗がついたまま保管すると変色する場合があります。