自家焙煎珈琲ロール

高岡大仏すぐそばにあるカフェ

県内外に銅器の街として知られている高岡市。そのシンボルでもある「高岡大仏」には、観光目的の人から昔馴染みの地元の人まで、平日でも多くの人が参拝に訪れる。そんな高岡大仏のすぐそばに『アミダコーヒー』ができたのは、2021年12月のこと。高岡の街を盛り上げたいとの想いからクラウドファンディングをしながらスタートし、今では大仏周辺を訪れる人たちがコーヒーやスイーツを楽しむの憩いの場として親しまれている。

道路の左手に高岡大仏、右手に『amida coffee』がある
世界各地の農園からコーヒー豆を取り揃え、国際資格「Qグレーダー」を持つ職人が焙煎している
豆はもちろん、ドリップパックなどの気軽に手土産にもできる商品も人気

大仏にちなんだユニークなメニュー

お店のメニューを見てみると、「ブッダの煩悩」「だいぶっちゃんのグーパンチ」など、大仏を連想させるユニークなネーミングが目を引く。なかでも、大仏の形をした一口大のかわいらしい「大仏カステラ」は、お店の看板商品。テイクアウトでの注文も多い。また、オープンから少しして誕生したチョコレートケーキ「Black Buddha&White Buddha」も人気の一つ。表面を大仏の螺髪のようなチョコレートパフが覆い、上にささった光背のような半円はクッキーで作られている。中にはチョコムースがぎっしりと詰まっていて、サクサクとしっとりの食感の使い分けがクセになる。

愛らしい見た目に、カメラを構える人も多い「大仏カステラ」
カステラは、特注の大仏の型に生地を流し込み焼かれている
大仏を見立てたチョコレートケーキ「Buddha」。ブラック・ホワイト2種類の味を展開する

自家焙煎のコーヒーを活かした人気スイーツ

『アミダコーヒー』は、県内に3店舗展開するカフェ『19HITOYASUMI(イッキュウヒトヤスミ)』の姉妹店。富山のコーヒー好きならほとんどが知っている名店だ。そこで作られる「自家焙煎珈琲ロール」は、『amida coffee』でも人気の商品。国際的な専門資格を持つ焙煎師が自家焙煎するスペシャルティコーヒーの風味を生地からもクリームからも感じることできる。トッピングや具材のないシンプルな見た目のロールケーキだが、たしかな苦みとふんわりした甘みが口に広がり、夢中で食べ進めてしまう。

生地からもクリームからもコーヒーの豊潤な香りが伝わってくる
富山県産小麦「ゆきちから」、 平飼いの卵、牛乳など、県産の食材ふんだんに使用。地産地消にも取り組んでいる
ロールケーキは、パティシエによって1本1本丁寧に巻かれている
しっかりとした味わいでありながら後味はさっぱり。
カットした個包装はシェアしやすく、手土産にも喜ばれる

交流拠点として、高岡の街を盛り上げる

コーヒーやスイーツ以外にも、オープン当初から話題なのが、大仏のラテアートが書かれた「大仏ラテ」。クリーミーな泡と深みのあるコーヒーの味わい、飲むのがもったいないと感じるほどの見た目に、ほっと気持ちが安らぐ。『amida coffee』には、ゆったりとカフェタイムが楽しめる1階と、レンタルスペースとして利用できる2階がある。2階は、いろいろな教室やミーティング、宴会などにも利用されている。「交流拠点として、さまざまな人に訪れてほしい」と店長の福岡さん。高岡の新たなにぎわいの中心になることを願っている。

キメの細かい泡でふんわりと手際よくラテアートを描く
大仏を描けるようになるまでに何度も何度も練習を重ねるそう
大仏の顔が描かれたラテアートは、まさにフォトチャンス
2階席の窓からは、高岡大仏がよく見える。