スパイスカレーらーめん×2、黒醤油らーめん×2、海老塩らーめん×2

ブラック文化の火付け役の新提案

「ガッツリいきたいけど健康的じゃないかも…」という罪悪感は、多くのラーメンファンの頭をよぎる“あるある”。塩分補給を優先し、パンチを求めた戦後生まれのソウルフード「富山ブラック」もまた、濃厚な印象が先行するジャンルだ。そして、この愛され文化の火付け役として、東京ラーメンショー連続日本一を実現すると同時に、健康志向も考慮した一杯を作り上げてきたのが『麺家いろは』。30周年を目前に控えた今春、満を持して出揃った「生ラーメン」3種が、今回紹介する「とやまもの」だ。

店内仕様の「HALAL」各種

ノンポーク・ノンアルコールという新たな価値

まずは2種、2021年11月開催の「“日本の食品”輸出EXPO(大阪)」にてお披露目された袋入り生ラーメン「VEGAN&HALAL黒醤油ラーメン」と「HALAL海老塩ラーメン」を紹介しよう。「黒醤油」と「白エビ」の袋入りは創業5年目に登場しており、今や富山土産の大定番の一つとなっているが、「HALAL」を冠する新作は“ノンポーク・ノンアルコール”仕立て。輸出を前提に再構築した「より健康志向」という位置づけだが、日本在住の外国人にも届くように国内での購入も可能としている。

「VEGAN&HALAL黒醤油ラーメン」の盛り付け
「HALAL海老塩ラーメン」の盛り付け

なにかと嬉しい、超長期保存

輸出食品として求められる条件は、配送期間も考慮した“消費期限”だ。従来の生ラーメンでは常温で90日とするところ、「HALAL」ではなんと倍の180日に。加熱処理などの工程の調整、タレを液状から粉末タイプに変更するなど、4年の開発期間を要したという。近年、海外に生産拠点を置くブランドも増えてきたが、「日本のラーメンを世界へ」のこだわりから、国内製造前提の商品開発を決断し、苦労した側面もあるそうだ。だがその結果、食材制限をものともしない“お店のような”一杯に昇華したというから、いちユーザーとしては嬉しい限り。

細麵に見えるが、茹で上がれば本家の味わいに

志す「万人向け」の集大成

海外事業などの企画全般を仕切る高野さんは、イスラム圏特有の食文化に準拠した理由を「富山に一定の文化があり、求められたからですね」と振り返る。試行錯誤の商品開発は、2018年から一部店舗での提供と並行して行われ、着実にファンが増えたことも後押しとなった。今回の「袋ラーメン」化においては、「日本アジアハラール協会」認定工場と提携することで、「超長期保存」と「完全なるHALAL」という2大課題をクリアしたそうだ。

スープの味わいにも、とことんこだわる
マネージャーの高野さん

新味も追加!「HALAL」は3種に

なお、「黒醤油」と「海老塩」のデビューから4ヶ月後、“ノンポーク”を越える“ノンアニマル”を実現させた「VEGAN&HALALスパイスカレーらーめん」もデビュー。鶏や魚介も排し、野菜とカレースパイスで濃厚さを担保させた完全なる別モノだ。そして、今までは店頭で「カレーラーメン」の提供を行っていなかったため、早くも「HALAL」にこだわらない層からの支持も得始めているという。店頭では「富山駅前CiC店」と「京都駅ビル店」でしか味わえない貴重な一杯の“完全版”、ラーメン文化の最先端に触れてみよう。

「VEGAN&HALALスパイスカレーらーめん」の盛り付け
「富山駅前CiC店」の内観
「富山駅前CiC店」の外観(地下)